長野県や県デザイン振興協会、県経営者協会などでつくる実行委員会が主催し、ブランド力向上を考える「信州ブランドフォーラム2013」が開催されました。そのなかで、県下の産・官が連携し、地域資源を活かしてブランドづくりに取り組んだ先進的事例として、株式会社ミナミサワの医療用 汚物流し自動洗浄器「フラッシュマン ノンタッチ」が紹介されました。

フラッシュマン ノンタッチは、看護師の方の負担を軽減すると同時に、簡単で安全に使用することができる製品として、開発の初期からデザイナーを交えた商品開発に取り組みました。その経緯や商品開発支援について、デコデザインスタヂオのプロダクトデザイナー、岡谷氏より事例発表されました。

【デコデザインスタヂオ　岡谷氏コメント】

自分自身も入院や介護の経験があるので、看護師はもちろん、付き添いで来られた方にも分かりやすいように、「分かりやすさ」と「使いやすさ」を最重要に取り組んだ。どうやったら分かりやすいか、使いやすいかを繰り返し検討し、汚物処理室という暗くて、狭いという場所にありながらも、使用頻度が高い場所を、なんとか清潔感を向上させ、看護師さんの作業軽減になるようにしたいという明確な目的があったからこそ、様々な課題をクリアすることができた。後付け自動水栓というミナミサワさんの強みとデザインがうまくコラボレーションでき、お客様に選んでもらえる高い仕上がり具合（質）を目指した。 この支援を通じて、フラッシュマンのようにできるだけモデルチェンジはせず、こまめな改良によって作り込んで質を高めていくという事がブランドに繋がると思う。

信州ブランドフォーラムの紹介ページ

長野県デザイン振興協会

信州ブランドフォーラム